赤ちゃんのお口の手入れについて👶
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こんにちは!ひがし歯科の歯科衛生士の日吉です。
今日は赤ちゃんのお口の手入れについてお話していきます!「いつ頃からどの程度の手入れをしたらいいのだろうか…」「歯ブラシにいつ頃から慣れさせたらいいのかな…」などなど。詳しくお話していきます👍🏻 ̖́-
☆授乳期のお口のケア
あかちゃんのよだれは1日に1.5リットルも出ると言われています。このよだれはいつもお口をお掃除して虫歯を予防してくれていますので、歯が生えてくるまでは、赤ちゃんのお口のお掃除は必須ではありません。飲みすぎによる嘔吐の後や舌の汚れなどが気になる保護者は、湿らせたガーゼでやさしくぬぐってあげると良いでしょう。
生後3か月頃になると、口の中に色々なものを入れて噛むようになります。安全な赤ちゃん専用の歯ブラシを持たせ「お口ピカピカしようか」などと声をかけてあげると、歯みがきなどこれからのお口のケアの練習になります。
☆赤ちゃんの歯磨き
赤ちゃんの歯みがきは、6ヵ月~1才くらいから始めると良いでしょう。この時期は間食も少なく、だ液の自浄作用で十分お口を清潔に保てるので、歯をゴシゴシみがくというよりも、歯ブラシを口に入れる感覚と歯みがき習慣を身につけましょう。自分で歯ブラシを持てるようになったら、自分みがきにも挑戦してみましょう。しかし、自分みがきではほとんど歯が磨けていないのが現実。保護者は大変ですが仕上げ磨きで毎日しっかりチェックして正しいお口のケアを教えてあげることが大切です。仕上げ磨きはできれば大人の歯が生えそろう12歳までしたいところです。
歯ブラシの段階
・ふき取り&マッサージ(ガーゼでふきふき&シリコンで歯ぐきマッサージ)
・保護者による仕上げみがき
・自分みがき
歯科検診に行き「添い乳をしてると虫歯になるよ」などと言われて心配に思っている保護者もいるかもしれませんね。虫歯になりやすい歯質の赤ちゃんと、虫歯になりにくい歯質の赤ちゃんがいますので、一概に「添い乳が悪い!」とは言えませんが、基本的に母乳に含まれる乳糖だけでは、虫歯の原因になることはないと言われています。
ただし、離乳食やおやつ、ジュースを飲んだ後、そのまま添い乳をして眠ってしまうと虫歯になる可能性があります。虫歯が心配な保護者は、添い乳して寝る前に、一度口の中を濡れたガーゼなどでやさしくそっと拭ってあげてください。
☆離乳食やおやつが始まったら…!
歯が生えはじめ、離乳食が始まったら、保護者の仕上げ磨きをスタートしましょう。また、おもちゃ代わりに赤ちゃん用の歯ブラシを持たせて歯ブラシを持つことに慣れさせましょう。まだうがいのできないうちは、うがいのかわりに湯冷ましや麦茶を食後に飲ませてあげましょう。また寝る前の歯磨きを習慣にしましょう。ここでの歯みがきの習慣づけができるかどうかで、お子さんの一生を決めてしまいますので、とても大切です。
・おやつのあげかた
砂糖を含んだ甘いものを食べると、お口の中の虫歯菌の活動が活発になり、虫歯菌が酸を出します。歯は酸にとても弱いので、この酸によって歯が溶け始め、これが虫歯の原因になります。食べ始めてから数分後には歯の表面からイオンやミネラルが溶けだしていき、その後、唾液によって酸が中和され、歯の表面が元の状態に戻っていきます。(この修復作用を再石灰化といいます)。おやつの時間を決めずに1日に何度もお菓子を食べたりジュースを飲んだりしていると、再石灰化が追いつかなくなり、その度に虫歯菌に溶かされて修復が間に合わなくなり、虫歯が出来てしまうのです。これを酸蝕歯(さんしょくし)と言います。酸蝕歯では、歯が白濁(はくだく)したり透き通ったりします。また中には歯が欠けてしまうこともあります。
・虫歯になりやすいおやつ
砂糖の多く含まれているもの(クッキー、チョコレート、など)
食べ終わるのに時間のかかるもの(あめなど)
歯にくっつきやすいもの ※長時間お口に残ってしまうため(キャラメル、ガムなど)
おやつに上記のようなものを食べた時は、しっかり歯を磨くようにしましょう。
・甘い飲み物にも砂糖がいっぱい!
コーラやスポーツドリンクなどの炭酸飲料には砂糖がたくさん入っていることはみなさんご存知だと思いますが、実は野菜ジュースやイオン飲料水にも含まれています。飲み物の成分にも注意が必要です。飲みすぎには注意したいですね。
・おやつは量よりも回数に注意
おやつはあげる時間と1日の回数を決めましょう。食べた後は歯みがきやうがい、まだうがいができない場合は水や麦茶を飲む習慣をつけることも大事です。
・かむ力を育てよう
赤ちゃんのかむ力を育てることはとっても大事。噛むことで唾液の分泌量が増え、口の中がきれいになり、歯の再石灰化が促進されます。あごが強くなり歯並びもきれいに。また脳が刺激され、発達にもよい影響を与えるといわれています。
Point!
噛む力を育てるため、こどもにおすすめのおやつ。
おしゃぶり昆布・するめ・煮干・枝豆・とうもろこし・りんご・なし・干しいもなど
☆ママのむし歯がうつる?!
「むし歯菌」とも呼ばれる「ミュータンス菌」という言葉を、耳にしたことはありますか?ミュータンス菌とは虫歯の原因となる細菌の一種で、甘いものや食べカスが反応し、歯垢となり、酸を作って歯を溶かします。虫歯菌は歯の表面に住みつきます。まだ歯がない赤ちゃんの場合、口の中へ入ってしまっても住みつくところがないので影響はありません。生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中を調べて見ると、虫歯菌はひとつもありません。では、どうして虫歯になってしまうのでしょう?何かの機会に家族の誰かから、赤ちゃんのお口の中に虫歯菌が感染してしまうからです。ミュータンス菌は唾液から赤ちゃんにうつると言われていますので、まずはお母さんやお父さん、ご家族の方がむし歯を治し、口腔ケアを大切にしましょう。むし歯菌のみならず多くの菌が、生後かなり早い時期に赤ちゃんの口の中でみつかります。
早期にむし歯菌へ感染することを予防するためには、お箸などを使い分けるのも一つの方法です。また、食べ物の口移しをしないなど、感染の機会を減らすように気を付けましょう。しかし、お箸の共有などは親子のスキンシップや集団生活上必要なことでもありますので、歯みがきができるようになったら、歯磨きをしっかりすることに気を付けて、様子を見ながら箸などの共有をしていっても良いでしょう。
★こどもの虫歯の三大要素★
・虫歯菌 ・食べ物(糖類) ・歯の質
子どもは生まれ持って歯の質が強かったり、弱かったりします。実は乳歯のみならず大人の歯も、お母さんのお腹の中にいる時からでき始めます。「この子は歯が弱いかもね」と歯科検診で指摘された保護者もいるのでは?そういった場合、牛乳や小魚でカルシウムをしっかり摂り、バランスの良い食事をして、なるべく歯の質を上げられるようサポートしてあげましょう。歯医者さんでフッ素を塗布してもらうのも効果的です。
☆まとめ
①歯が生えてくるまでは赤ちゃんのお口のケアは必須ではないが、飲み過ぎによる嘔吐の後や舌の汚れなどが気になるときは湿らせたガーゼで拭うと良い。
②赤ちゃんの歯磨きは6ヶ月〜1才から始めると良い。歯が生え始め、離乳食が始まったら保護者の仕上げ磨きもスタートさせる。まずは歯ブラシをお口にいれる感覚と歯磨き習慣を身につけさせましょう。
③赤ちゃんに虫歯菌がうつらないように、まずはお父さんお母さんご家族がむし歯を治し、口腔ケアを大切にしましょう。口移しやお箸の共有も避けましょう。
④おやつは量よりも回数に注意し、噛む力を育てるためにもおしゃぶり昆布やスルメなど糖分の少ない硬いものを与えましょう。
子どものお口の中で気になること、詳しく相談されたい方はひがし歯科医院に相談されてくださいね🦷🪥いつでもお待ちしております♡!
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